ドングリを食べる?!

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ドングリ、食べたことありますか?
小学生のころ、拾ったドングリをフライパンで炒めて食べたことがあります。
一粒口にした途端、ものすごーく渋くて、えぐくて…
もう、泣きそうなくらいの体験です。

ドングリは、ぎっしりと栄養が詰まった「種」です。

この「種」を守るため、タンニンという渋みを身に着けました。
動物が口にしたとき、「渋っ!!」と吐き出してもらうために。
ドングリの生き残りをかけた大作戦です。

今から5000年ほど前の縄文時代中期、人々は盛んにドングリを食べていました。
試行錯誤を重ね、ついに渋みを取る方法を見つけたのです。
その知恵は、山間地を中心に現代まで伝えられてきました。
今回、縄文まつりで使うドングリの渋みを取る方法もその一つです。

場所は飯島陣屋の台所。
カマドにかけた鍋の中には、天日で乾かして皮をむいたドングリ。
沸騰しないように火にかけ、ひたすら水を替えます。
初めは真っ黒だった水が、だんだんと透明になっていきます。
恐る恐る食べてみると、苦みがだいぶ減っています。
3日後、ついにドングリあんが完成。
美味しいドングリクッキーへの道を歩み始めました。

しかし、カマドの煙がけむくて、けむくて。
ポロポロ泣いていました。

どうもドングリには泣かされる運命のようです。