醤油しぼり

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先週の日曜日(3月4日)、暖かな日差しの中、醤油しぼりを見せて頂きました。
物心着いたころにはすでに醤油は買うものと思っていたので、
醤油しぼりを見るのは初めて。ワクワクものです。

昨年の4月16日に、地元産の大豆、麦麹、塩、そして越百の水で仕込んだ醤油。
初めの三ヶ月間は一週間ごとに桶を移しかえる作業をするそうです。
その後は一ヶ月ごとに移しかえる作業。
その間、熟成させるために温度に気を配るなど、気が抜けません。

手間隙を掛け、大切に育ててきた醤油のもと(たまり)にお湯を足します。
これを酒袋ならぬ醤油袋??に適量を入れ、醤油しぼり機(船)に水平に重ねていきます。
この時の重ね方で、醤油の量が左右されるそうです。

袋を重ねていく間にも、醤油が流れ出てきます。
いわゆる「生醤油」です。
お日様に透かしてみると、美しい琥珀色。
思わず味見をすると、「!!」市販の醤油とはまったく別物。
美味しいの一言です。
茹でたてのウドンにからめて食べたい!とココロの声。

「ウドンじゃなくて…」と出してくださったのが、絹ごし豆腐。
出来立ての生醤油で食べる豆腐の味は、また格別です。

飯島でも戦後しばらくの間は自家製醤油が作られていたようで、
醤油絞りの機材一式を持った職人さんが、各家庭を回って絞ったそうです。
飯島の山久に醤油しぼりを生業としていた方もいらっしゃったようです。

自家製醤油は手間隙がかかることから、作る人がほとんどいなくなった時期がありました。
ところが、最近グループで醤油絞りをする方たちが増えてきました。
この絞り機も、木工の職人さんに新しく作ってもらったそうです。
安全なものを使いたい、自給自足したい…などきっかけは色々のようです。

一度は姿を消しつつあった醤油作り、新たな時代を迎えているようです。

醤油しぼりの皆さん、お世話になりました。ありがとうございました!

飯島町の歴史民俗資料館では、次代に伝えたい食文化の記録もおこなっています。
おばあちゃんから教わった漬物のつけかた、味噌仕込…いろいろな食文化を紹介していきたいと
思っています。
皆さんがご存知の昔からの食文化、ありましたら是非教えてください。