「冬の陣屋で24時間」過ごしました

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「冬の陣屋で24時間すごそう!」という企画を今年も催しました。

夏には3泊4日をやったこともあるのですが、冬の宿泊体験は
昨年に続いて2回目です。
ストーブもコタツもない、ましてや電気毛布もない、
使い捨てカイロは禁止で、
朝9時から翌朝9時まで、
障子と雨戸で外と隔てられているだけの、
隙間だらけの昔ふうの建物で過ごそうという、恐るべき企画です。

昨年は、朝起きたら雪が積もっていたという夜に、
敷布団2枚+寝袋+掛け布団2枚で寝た参加者もいたほど寒かったので、
今年も気合を入れて準備していたのですが、
今年の開催日2月14日は
「2月としては観測史上もっとも暖かかった」という日。
まさに春のような陽気で、
「ストーブもコタツもない…」のキャッチコピーは
すっとんでしまいました。

まあ、そうはいっても、ただでさえ
現代的な便利な道具のない陣屋です。
だからこそワクワク感があるんですね。
参加者の皆さんは、当日を心待ちにしていたようです。

というわけで、
町内の小中学生とその親、それに6人のサポート隊が
囲炉裏の火をかこんで24時間を過ごしました。

ガスも炊飯器も電子レンジもありません。
火打ち石でおこした火をくべて、釜戸と囲炉裏で調理です。
ご飯を炊くのはアルマイトではない、鉄の羽釜。
囲炉裏では、自在かぎに吊るした鉄瓶で湯を沸かしたり、
クルミをほうろくで煎ったり、ワタシの下におきをかき出して魚を焼いたり。
釜戸では手打ち蕎麦を茹でたり、汁を煮たり、洗い物用のお湯を沸かしたり。

子供たちは庭で鬼ごっこや、かくれんぼや、ちゃんばら遊びをします。
鋸と鉈と小刀を使って竹のコップや皿や、ちゃんばらの剣を作ります。
サポート隊が、竹とんぼを作ってみせます。

夕飯後、子供たちに地元の昔話を語って聞かせました。
眠くなった子たちが三々五々、布団を敷いた部屋(じつは昔のお代官様の部屋)
へ戻ります。
子供たちが寝静まった後、
大人たちが囲炉裏を囲んで一杯やりながら語り合ったことは
言うまでもない…ですね。

翌朝は6時から釜戸に火を入れ、
計算通り、少しおこげのあるご飯を炊きました。
サポートするほうも、だいぶ経験をつんできたという感じです。

…なんだかとてもいい感じのことばかり書いてみましたが、
ほんとは、煙いし、そのせいで目は痛くなるし、
鼻の穴は真っ黒になるし…ということもあるのです。
参加された皆さんは、どんな感想をお持ちでしょうか?