ジオツアーいいじま

今年度、全5回で「ジオツアーいいじま」をやっています。
町内あちらこちらを歩いて地形地質を学ぶ講座です。
これまでに3回が終了しました。
 
第1回は、6月20日七久保地区を歩きました。講師は高森町の松島信幸先生。
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巨石はかつて大水で流されてきたもの。その不思議さから、この石は「遠見石」と呼ばれ、ヤマトタケルノミコトがこの石の上から遠望したと伝承されるようになったようです。
 
第2回は、7月20日、「信州いいじま山の日イベント」と共同開催で植物観察の講座ともセットで開催しました。今回の講師も松島信幸先生です。
木曽山脈中央アルプス)前山の傘山(1542m)に登り、途中や山頂で講師のお話を聞きました。
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傘山頂上から飯島町の眺望。山並みは赤石山地(南アルプス)。
 
第3回は、8月1日、飯島町文化館で火山灰について学びました。講師は中川村の寺平宏先生。
あらかじめ用意しておいた御岳伊那テフラ(9万年前)、御岳第一テフラ(10万年前)、中田切川テフラ(60万年前)を水で洗い、鉱物を顕微鏡で観察しました。
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顕微鏡写真は御岳伊那テフラです。
 
松島信幸先生談
「寺社は安全でない場所に造られている。そこを神仏が守る。鎮守の森を管理するなどして安全を保とうとした。」
木曽山脈は日本で最も短期間で急激に高くなった。動き始めたのはわずか80万年前。1年に2.5mm1000年で2.5m隆起している。山が高くなるときに裾野は重力によって里に向かって水平に動く。こんなバカなことがおこるのか、ということ(正常な人の常識的な感覚とは違うこと)が自然界では平気でおこる。日ごろから周囲の自然を注意深く観察して自分の頭で考えておくことが大切。」
 
今後はしばらくお休みで、第4回11月15日、第5回12月13日の予定です。