さきほど終了した縄文講座第2回のご報告です。
今回は、飯島町指定文化財の「玦(けつ)状耳飾り」の
レプリカ作りに挑戦しました。
こんな体験教室は日本で初めてではないかと思われるスペシャル企画です。
「玦状耳飾り」というと堅苦しいですね・・・「縄文ピアス」です。
でも、最近はピアスではないかもしれないとの説が出て
「玦飾り」と言われるようになっているそうです。
まあ、縄文アクセサリーといっておけばいいか?。
いや、アクセサリーでない可能性も・・・。
誰か縄文人に聞いてきて~。
滑石というやわらかい石ですが、
その石で、縄文人はどうやって石を切ったか、
そして何をどう使って磨いたか、を体験しました。
講師は、
府中工房の堀江武史さん(東京都)。
文化財造形保存技師で、縄文アートの作家さん。
初めて玦飾りの製作技法を明らかにされた方です。
★石を切る技
・・・黒曜石のチップで「擦り切り技法」
・・・飯島町の本物にも痕跡が残る「糸切り技法」
★石を磨く技・・・砥石ならぬ「とくさ(木賊、砥草)」
縄文の技の秘密を伝授していただきました。
縄文人は本当に自然のモノをよく知っている・・・
身近にあるものを工夫して、みごとなモノを作っている。
というか、われわれは、本当に自然のモノの利用のしかたを知らない。
ある意味便利なモノに囲まれて、生き物としては退化してしまっている。
縄文人のような堀江さんの話を聴きながら、
そんなことを感じたのは私だけではないでしょう。
視力検査の「C」のような形。
12人が糸切り技法にチャレンジして、割れずに仕上がったのは6人。
5割の確率でした。
道理で、出土する本物も割れてるものが多いわけだ。
本当に奥が深い技です。