講演会後の雑感

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10月26日の飯島陣屋15周年講演会には
大勢の皆様にお越しいただき、
本当にありがとうございました。
西沢先生の講演後の座談会では、
先祖が飯島代官を勤めた大竹様にも
興味深いお話を伺うことができました。

裏話ですが、その晩、先生たちには
歴史民俗資料館運営委員とお酒を酌み交わしていただきました。
翌日は飯島陣屋を支えてくださっている
ボランティアグループ「飯島陣屋友の会」の皆さんが
陣屋のいろりとかまどで調理した「代官御膳」を味わいながら、
懇親を図りました。
その昔、代官がこの陣屋へ着任したときの雰囲気を
ちょっとだけ疑似体験していただこうと、
上の写真のような席を設けたわけですが、
お二人にはこの遊び心に乗っていただき、
楽しんでいただけたようでホッとしました。
先生たちを出しにして、
こちらが楽しみたかったというのが本心だった?ものですから、
ちょっとやりすぎかと心配もしていたところです。

西沢先生には、飯島陣屋が復元される前から
たびたび当町に足を運んでいただいていましたが、
大竹様には今回初めてお越しいただきました。

大竹様は懇親会の中で、
先祖が関わった飯島陣屋が大勢の熱意で15年前に再現され、
それを大勢の町民が守り立てていることが嬉しいと
おっしゃってくださいました。
そんな声を聞けて、こちらも本当に嬉しくなりました。

規模としては大きくありませんが、
飯島陣屋は全国で唯一、現地で再現された江戸幕府の代官陣屋です。
越後では「水原陣屋」が再現されていますが、現地ではありません。
再現ではなく、主要な建物が残っていたところとしては
飛騨の「高山陣屋」や伊豆の「江川邸」があります。
ですから史跡や建造物としての価値は、高山や江川邸には到底及びません。

ですが、くどいようですが、現地再現は飯島だけです。
「陣屋を再現しよう」と盛り上がるには相当な住民パワーが必要でした。
しかも、再現前、その場所には別の建物が立っていたのです。
そして、せっかく再現しても一般的な観光地としては向かない場所ですので
集客もままなりません。ですが、
現地にこだわったことで、その史跡を活かし、
訪れる人にはその昔をしのぶよすがとなっている、と信じています。

ですから、大竹様の言葉は、本当に胸にしみました。
財政厳しい町営の施設ですが、これからも
ボランティアの皆さんと力を合わせ、頑張っていきたいと思います。